個人旅行のガイドと注意点 ― ミラノ各駅の注意点 |
イタリア国鉄のサービスの悪さ、汚さは、もう散々書きましたが、イタリア国鉄に乗らないわけには行きません。数少ない私鉄では行きたいところに行けません。そこで、イタリア国鉄の、ミラノにおけるターミナル駅を紹介するとともに、注意点をまとめました。 最後のカドルナ駅だけは、私鉄ノルド線(Le Nord)の駅です。 人の出入りの激しいこれらのターミナル駅では、すりや置き引きが多発していますので、身の回りの物には注意が必要です。前にお話した自動販売機でおせっかいな人が出てくるのも、これらのターミナル駅です。 一人旅の防犯に関しては、別にまとめていますのでそちらを呼んでください。日本人の常識は通じないことだけは心に刻んでください。 ミラノ中央駅(M2, M3)ユーロスターやユーロシティなどの特急列車や普通列車(レジョナーレ)でも比較的遠くに行く時には、この駅からイタリア国鉄を利用します。普通列車でもこの駅から出ている場合は、所謂、快速電車ですので、他の駅から出る普通列車よりも、停まる駅が少なく、所要時間が短くなっています。ミラノ中央駅からの普通列車は、ノヴァーラ・トリノ行き、ヴェローナ行き、モンツァ・ベルガモ行き、 レッコ・ソンドリオ・ティラーノ行き、ストレーザ・ドモドッソーラ行き等があります。但し、本数は少ないので、時刻表を調査して、もしミラノ中央駅始発の普通列車が利用できる場合は、なるだけ利用するほうが得策だと思います。■利用法と注意点 ミラノ・ロゴレド駅(M3)ロゴレド駅はM3 の終点であるサンドナートの一つ前の駅です。ローディ、パヴィア、クレモナ、マントヴァ、ピアチェンツァ、パルマに行くにはこの駅が便利です。また、ジェノヴァ方面、イタリアン・リヴィエラへの普通列車とIC もロゴレドに停まりますので、ここから乗車できます。■利用法と注意点 ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅(M2)ポルタ・ガリバルディ駅はミラノ中央駅からM2 地下鉄で2駅目です。ここからの普通列車は、ベルガモ、モンツァ、ストレーザ・ドモドッソーラ行き等があります。この駅も大掛かりな改装工事がほぼ終わり、構内に店も入って大きくてきれいな駅となっています。■利用法と注意点 ランブラーテ駅(M2)ランブラーテ駅はミラノ中央駅からM2 地下鉄でポルタ・ガリバルディと逆方向に4 つ目の駅です。ここからの普通列車は、ブレーシャ・ヴェローナ・ヴィチェンツァ方面があります。普通列車の本数は中央駅よりも多く、特に、ヴィチェンツァに普通列車で行くにはこの駅からだけとなります。この駅は、地下鉄の駅とはつながっていませんので、一度地上に出て国鉄の駅に入ることになります。この駅も大きな駅ですし、それほど汚くはありません。ポルタ・ジェノヴァ駅(M2)ポルタ・ジェノヴァ駅は、カドルナ駅からポルタ・ガリバルディ駅と反対方向の3 つ目の駅です。ヴィジェーヴァノに行く時は、この駅から乗るしかありません。この駅は、ミラノの駅とは思えないくらい小さくて汚い駅です。プラットホームも2つしかなく、ミラノのターミナル駅の中では最悪の駅であることは間違いありません。自動販売機も 1,2 個しかなく、しかもいつも壊れています。駅員の数も少なく不親切で、日曜日には、切符売り場に人がいないのが普通です。ですからチケットの購入は出来ないと思ってよいでしょう。日曜日でも、時々、駅員の人が見回りをしていて、運がよければその駅員からチケットを購入できます。多分、普段の日の朝夕だけ、乗降客が多いのでしょう。土、日曜日には乗降客はかなり少ないようです。■利用法と注意点 ノヴァーラ駅ミラノのターミナル駅ではありませんが、日帰り圏内のピエモンテ州の各地(トリノ、ビエッラ、ヴァラッロ・セシア、オルタ湖経由ドモドッソーラ等)に行くには、ここで乗り換えます。ですから、ノヴァーラ駅には頻繁に行く可能性があります。ここも大きな駅ですが、トリノ行き以外の地方へ行く列車は短いので、プラットホームの一部(又は端の方)しか使っていません。乗り換えるときには、どこ行きなのかを駅員に確認してから乗るようにした方が良いと思います。地方へ行く列車は短いのですが、比較的にきれいな列車が多いので快適な旅行が出来ます。但し、午前中の列車の一部は、乗客が少ないのでバスに振り替えている場合があります。バスは発車時刻の直前に駅の真正面に来ますので心配は要りません。イタリア国鉄の切符を運転手さんに見せて行き先を確認して乗ってください。目的地も国鉄駅の真正面まで行きます。ノヴァーラ駅からミラノに戻るときは、ミラノ中央駅行き、ポルタ・ガリバルディ行きが、共に、30 分おきに出ていますので、どれでも好きな列車に乗れば良いので簡単です。 ■利用法と注意点 ジェノバ・ピアッツァ・プリンチペ駅ここもミラノのターミナル駅ではありませんが、イタリアン・リヴィエラ(サヴォーナ、ラ・スペツィア等)に向かう場合は、この駅を経由します。イタリアン・リヴィエラは一大観光地ですから、この駅はいつも混みあっています。また、この方面には素晴らしい小さな街・村も多く存在していますので、この駅で乗り換えることが多々出てきます。■利用法と注意点 カドルナ駅(Le Nord線)(M2)ここは、マルペンサに行く時に使うので、皆さん、良く知っていると思います。マルペンサ及びコモやヴェレーゼに行く時は、国鉄よりもこの駅からLe Nord線で行くほうが便利です。マルペンサへのチケットは、完全に別の切符売り場となっていますので、購入には問題ありません。■利用法と注意点 |