個人旅行のガイドと注意点 ― 地方駅の注意点



地方の駅でも大きな駅では、ミラノの駅と同様に、切符売り場、自動販売機、タバッキやバールがあります。また、駅員もいますので、何かトラブルがあったら、英語は出来ませんが、頼りにする事ができます。トイレもちゃんとあります。駅によって、無料のところと有料のところがありますが、有料でも0.5 ユーロ以下です。

但し、国鉄でも私鉄でも、田舎駅になりますとミラノとは全く状況が違います。駅員がいるところと全く誰もいない駅があります。駅員がいなくてもタバッキやバールがあればよいのですが、それもない駅もあります。そんな駅では、チケットの購入は出来ませんので、往復チケットを持っていないと無賃乗車して列車内で購入するしかありません。打刻機械は必ず1 つはありますが、壊れている可能性がかなりの確立であります。そんな時は、前述したように列車に乗って直ぐに車掌さんに自己申告しかありません。車掌さんも、心得ていますので問題はありません。もし、車掌さんが見つからないときは手書きで日付と時刻を記入してください。でも、トラブルを避けるために、できるだけ往復切符を購入して行くようにしてください。
また、そんな小さな田舎駅にはトイレも無いと思ってください。実際には、どんな駅でもトイレはあるのですが、閉まっているか汚くて使えないかのどちらかです。

普通、どんな駅でも、駅は街に行くのに便利なところにあるものですが、田舎駅の中には、周りに何もないようなところもあります。また、信じられないことに駅から外に出るのに苦労するような駅もあります。そんな駅では降りる人もほとんどいません。街の人は、列車を使わずに、もっと便利な自家用車やバスを使っているのでしょう。でも、そんな駅にめぐり合うのも楽しみの一つです。こんな駅に、本当に列車が停まるのか心配になってきます。そんな駅から駅の外に出ると、歩行者用の道もないのが普通です。従って、高速で走る車の通る道の脇を歩かなくてはいけません。他に歩いている人などほとんどいませんので、通り過ぎる車の危険を感じながら歩くことになります。こちらの道は歩行者よりも車が優先です。
もし、宿泊するホテルの近くの駅が小さな田舎駅の場合は、ホテルに駅まで迎に来てもらうようにアレンジしておいたほうが良いかもしれません。


楽しい旅は、まず安全の確保から
イタリアの文化を理解し、注意のアンテナをはりつつ素敵な旅行にしてください。


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